直訳したらダメ!直訳だと面白い英語のフレーズ10選

みなさんこんにちは。SSSカウンセラーのMegumiです。

私が英語を学び始めたのは、10歳の頃。それからウン十年が経ちますが、まだまだ私自身も英語学習者です。学生時代にはそれこそ受験英語を詰め込まれ、英語を話す機会と言ったら従姉妹と通っていた週1回のグループレッスン。そこでは、テキストに沿って先生が教科書通りの英語を教えてくれて、先生は学生にもわかりやすい英語を話してくれるというレッスンでした。その後も日本で英語を話す機会は色々ありましたが、日本に住んでいるアメリカ人も、私たち日本人となんとかコミュニケーションを取ろうと頑張っているので、わかりやすく話してくれる人がほとんどでした。

ところが、実際にこうして海外に住み、日常生活を送っていると、「えっ!今なんて言ったの?」と戸惑うことが沢山あります。それは発音がわからないということではなく、全部知ってる単語なのに、なんか今話してる内容には合わなくてすごく違和感があって、言い回しが面白い!んです。わからないのは、私たちが知らず知らずのうちに「直訳」してしまっているからかもしれません。

そこで今日は、直訳したら意味が全然違ってしまう、面白い英語のフレーズをご紹介したいと思います。

面白いIdiom(イディオム)を覚えてみよう!

英語のイディオムは、言葉やフレーズの意味を文字通りに解釈することができず、通常は文化や言語の特定の慣用的な用法によって理解されることが多いです。言葉やフレーズの組み合わせで構成されていて、とても一般的なのですが、その意味がそのままの意味とは異なります。これらの表現は、特定の文脈や状況で使用され、話し手のの感情や意図を強調するために用いられます。

  • "Break a leg." 直訳: 足を折ってしまえ!some text
    • 意味: 舞台での成功を祈る表現。実際には「がんばって」という意味。
    • 由来: 諸説ありますが、舞台の成功を祈るために逆に不幸なことを言うと良いという言い伝えによる。

大事な試合の前や、大きな舞台でに出る直前に”Break a leg‼️と声をかけられて、意味を知らなかったらびっくりしますよね。実はこれは「がんばって!」という意味です。

”You’ve worked so hard for this moment.  Now, go out there and break a leg!”

「この瞬間のために君は頑張ってきたんだ。さあ、出ていって頑張ってこい!」

  • "Piece of cake." 直訳:一切れのケーキsome text
    • 意味: 何かが非常に簡単であることを表す。実際には「朝飯前」という意味。
    • 由来: ケーキが切り分けられるほど簡単だという比喩から。

初めてこのフレーズを聞いた時には、「ケーキ端がどうしたの?」と思っちゃいました。これは、とっても簡単!っていう表現の時に使います。

“Don’t worry about the exam tomorrow! It’s going to be a piece of cake!”

「明日の試験の心配はいらないよ。きっと朝飯前だよ!」

  • "Bite the bullet." 直訳:銃弾を咬めsome text
    • 意味: 困難な状況に耐えることを意味する。実際には、困難な決断や状況に直面すること。
    • 由来: 歴史的に、手術中に患者に痛みを和らげるために銃弾を噛ませることから。

日常生活で銃弾なんて考えたことない日本人には、想像もつかない表現ですね。麻酔薬がなかった昔、戦場での手術の際に、銃弾を強く噛むことに集中して痛みを和らげたと言われています。そこから困難に耐えるという意味で使われるようになったようです。


"I understand it's a tough choice, but sometimes you have to bite the bullet and make the decision that's best for you."

「難しい選択だと思うけど、時には困難に耐えて自分にとって最善の決断をしないといけないんだよ。」

  • "Cat got your tongue" 直訳: 猫があなたの舌を取ったの?some text
    • 意味: なんで黙ってるの?
    • 由来: 中世の時代、拷問で切り取った舌を猫の餌にしたという説もある。

なんとも気持ちの悪い由来ですが、舌を抜かれてしまったら話せないですよね。日本では「嘘をつくと閻魔様から舌を抜かれるよ」と言われますよね。英語では閻魔様ではなく猫が舌を抜くと覚えると面白いですね。

このフレーズを使うときは、わざわざ疑問文の形に変えることなく、後ろに?をつけて語尾をあげて言うことが一般的です。

”Why did you get money from my purse? Answer me!! Cat got your tongue?.”

「なんで私の財布からお金を取ったの?答えてなさい!なんで黙ってるの?」

  • "Kick the bucket." 直訳:バケツを蹴飛ばせsome text
    • 意味: 死ぬことを意味する。実際には、死亡すること。
    • 由来: 昔、死刑執行時に犯罪者が立っているバケツを蹴ることから。

かつては、絞首刑などの処刑方法で、処刑される者が立っているバケツを蹴ることで処刑が執行されたという説があります。バケツを蹴ることで支えがなくなり、死が確定するイメージから、「kick the bucket」が死ぬことを意味するフレーズとして用いられるようになったとされています。

”I heard the very famous actor in UK passed away last week”
“Oh, he was very old. He just kicked the bucket.” 

「先週イギリスの有名な俳優が亡くなったんだってね」
「彼はかなり高齢だったから。(亡くなっちゃったんだよ)」

  • "Under the weather.” 直訳:天気の下some text
    • 意味: 元気がない、体調が悪いことを表す。実際には、体調が悪い状態。
    • 由来: 悪天候が健康に影響を与えることから。

私は低気圧が近づくと偏頭痛がひどくなるので、このイディオムはすぐ使えるようになりました。(笑)本当に体調が悪い時に使っているんですが、最初に聞いた時「天気が悪いからちょっと調子が悪い」ぐらいだろうというイメージだったので、Under the weatherぐらいで仕事を休まないで!と思ってましたが、とっても具合が悪い時にも”I’m sick”と言わずにこの表現を使う人もたくさんいます。

”You are coming to the party tonight, right?”

“I am sorry I can’t make it tonight. I’m feeling under the weather.”
「今日のパーティ来るよね?」

「ごめん、体調が悪くて行けそうにないわ。」

  • "Spill the beans." 直訳:豆をこぼすsome text
    • 意味: 秘密を暴露する、話を漏らすことを意味する。実際には、秘密を漏らすこと。
    • 由来: ギリシャの古代競技の際、投票が行われる際に、陶製の容器に投票用の小さな石(ビーンズ)を入れ、競技者がそのビーンズを入れた容器を転倒させてしまい、秘密を暴露することになったから。


Beansときいて私は豆を想像したので、豆を口から吐き出すという意味かと思っていましたが、小さなおはじきみたいな石のことをBeansとも言いますし、「こぼす」という意味でもSpillを使うことをこのイディオムで学びました。

"I was trying to keep the surprise party a secret, but Sarah spilled the beans to Tom."

「サプライズパーティやるのを秘密にしてたんだけど、サラがトムにバラしちゃったの!」

  • "Hold your horses." 直訳:あなたの馬を押さえるsome text
    • 意味: 待つように、急ぐなという命令。実際には、待つこと。
    • 由来: 馬が暴れるのを抑えるために使われた表現から。

これは、なんとなく想像がつきやすいイディオムではないでしょうか?

 "The movie starts at 7, Should we leave now?" 

 "Hold your horses! We still have time to grab some snacks before the movie."

「映画は7時からだよ。もう出たほうがいいよね?」

「急がなくていいよ!映画の前にまだスナック買ったり(食べたり)する時間はあるよ」

  • "Break the ice. 直訳:氷を壊すsome text
    • 意味: 初対面の人との緊張を和らげることを意味する。実際には、緊張を和らげること。
    • 由来: 氷を壊して水を作り、雰囲気を和らげることから。

日本語ではアイスブレイクという言葉で聞いたことがある人が多いのではないでしょうか?

“Before we start with the agenda, let's take a moment to break the ice and introduce ourselves to our new team members."

「今日の議事録を進める前に、ちょっと場を和ませるということで、お互いの自己紹介をやりましょう!」

  • "Touch base" 直訳:ベースに触れるsome text
    • 意味: 最新の情報や進捗状況を確認するために連絡を取ること。
    • 由来: 野球の用語が元になっており、走者がベースに触れることで攻撃チームの得点を続けることができること


この言葉はよくビジネスの中で使われます。野球でベースに触れることにより得点に繋がるので、この”touch base”という動作は、ビジネスの世界でも同様に、関係者間でコミュニケーションを取ることがチームの成功に不可欠であるという意味を表現しています。

"Let's touch base next week to discuss the project's status."

「来週このプロジェクトの状況について進捗状況を確認しましょう!」

いかがでしたか?

私は何でもそうなんですが、何かを覚えるときには「何故そうなるのか?」ということを理由づけして覚えるようにしています。そうすることで記憶が定着するからです。イディオムの多くは昔の言い伝えや習慣などが関係していることが多いので、イディオムを由来を知ることで、パッと意味がわからなくても、その言葉を読むだけで意味を思い出せるのではないでしょうか?是非、この方法を試してみてくださいね。

SSSではこのようなイディオムについても学ぶ機会があります。ネイティブスピーカー講師が色々な場面で、ネイティブがよく使う表現としてイディオムを紹介してくれたりします。もちろん意味を教えてくれるだけではなく、自分でそのイディオムを使って文章を作る練習をしたりもします。こうやって実際に使ってみることで、その使い方が合ってるか、間違ってるか、そのニュアンスもその場で理解することができるので、暗記するだけの覚え方よりも断然早く身につきます。

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