皆さんこんにちは。SSSのMegumiです。
以前もブログに書いたことがありますが、私は10歳の頃からネイティブスピーカーとの英会話レッスンを始め、もうかれこれ数十年英語を学習しています。本当に「継続は力なり」で、アメリカに住むようになってからも、いろいろな形で英語の学習は続けていますが、やはり日々新しい表現や単語などを使えるようになっていると実感します。
そんな私が英語学習を始めて間も無い頃(今は昔、昭和の時代ですが・・・笑)、教科書に載っている挨拶といえば、
- A:”Hello, My name is Hanako. Nice to meet you.”
- B:“Hello, My name is John. Nice to meet you, too. How are you?”
A:“I’m fine. Thank you. And you?”
B:“I’m fine. Thank you”
これが定番でした。ところがこれを使って初めて会うアメリカ人に自己紹介をしたときのことです。
- 私: Hello, My name is Megumi. Nice to meet you.
- Donna: Hi, Megumi. I’m Donna. Nice to meet you, too!
- 私: How are you?”
- Donna: I’m pretty good. How about yourself?
- 私: (沈黙・・・頭パニック・・・えーっと、とりあえず)I’m fine, thank you. And you? (あれ、また聞いちゃった)
となってしまいました。
教科書に出ていた表現とは全く違う想定外の言葉が返ってきて、かなりパニックになったことを今でも鮮明に覚えています。そしてとりあえず知っている「返し」を使ってみたら”I'm fine, thank you. And you?"ともう一回「あなたは?」と聞いてしまったという恥ずかしい思い出です。まあ、小学生で知っている(覚えた)フレーズをとりあえず口に出してみたことは、今考えると「よく頑張った!」と褒めてあげられますが、その時は頭が真っ白になったことを覚えています。
「読み書き中心」から「コミュニケーション重視」へ
もちろん、私たちが教科書で学んできたことが全て「使えない英語」ということではないですし、日本では2020年に抜本的に改革が行われ、それまでは「読み書き」が中心だったものが、実践的なコミュニケーションへ重点が置かれるようになってきています。ご存知の通り、2020年からは小学校での英語の授業が必須化され、なんと小学3年生〜6年生までで、600〜700語を学ぶことになったようです。
このように、日本の「学習指導要領」も改革されてよりコミュニケーションに重点を置いた指導に変わってきているので、私が経験した「えっ!教科書のフレーズと違う!」と感じるようなことも少なくなるかもしれないですね。
とはいえ、すでに社会人になっている皆さんは、昔の教育を受けてきているわけなので、どうしても「教科書から抜き出してきた表現」とかネイティブからするとちょっと違和感のある表現というのもある気になるところだと思います。現に、SSSの生徒さんのご要望で一番多いのは「自分の日本人特有の表現から抜け出したい!」「ネイティブっぽく聞こえるような表現を学びたい」ということです。
そこで今日は、ネイティブは使わない日本人がよく使う表現を少しご紹介したいと思います。
あいさつ・会話の開始
- How do you do?
教科書で習う初対面の時のフレーズですが、実は古風でフォーマルすぎる表現です。現代では「Nice to meet you.」が一般的。 - I'm fine, thank you. And you?
形式的すぎる表現です。実際には「I'm good. How about you?」や「I'm doing well.」が使われる。 - Let's enjoy!
「enjoy」をこのように命令形で使うのは不自然です。「Let's have fun!」の方がよく使われる自然な表現です。 - I'm very busy.
よく使われそうですが、実はフォーマルで不自然な表現に聞こえます。カジュアルには「I'm swamped」や「I'm slammed」などが使われる。 - I’m sorry to trouble you.
丁寧すぎる場合が多いです。日常会話では「Sorry for the inconvenience」や「Sorry to bother you.」がより自然な表現です。 - Nice to see you.
再会時の「Good to see you!」が一般的です。「Nice to meet you.」は初対面時に使うので、混同しないようにしましょう。 - What is your hobby?
あまり使われない質問です。趣味を聞きたいときには「What do you like to do in your free time?」がより自然な表現です。 - How old are you?
直接的すぎて失礼に感じられることが多いので、大人にはあまり使わない表現です。 - What is your blood type?
日本ではよく話題になるが、アメリカではあまり興味を持たれないトピック。ちなみに、私はアメリカ人に「なんで日本人は血液型を気にするの?」と言われたことがあります。 - I’ll do my best.
直訳で使われることが多いですが、「I'll try my best.」や「I'll give it my all.」が自然な表現です。
形式的な言い回し
- Shall we go?
「Shall」は古風でフォーマル。日常では「Should we go?」や「Let’s go!」の方がよく使われます。 - May I help you?
店員が使うが、少し距離がある表現。「Can I help you?」の方がカジュアル。 - I must go now.
「must」は強制感があり、カジュアルには「I have to go now.」が使われる。口語体だと、「I gotta go now」と使われることが多いです。 - Could you pass me the salt?
形式的すぎる。日常では「Can you pass the salt?」が一般的です。 - Please write your name and seal.
日本の文化特有の「seal(印鑑)」を使った表現は伝わりにくいです。「Please write your name and sign it.」が適切です。 - Let’s make a plan.
直訳的。「Let’s plan something.」や「Let’s figure out a plan.」がより自然な表現です。 - Do you understand?
やや攻撃的に感じられることがあります。「Does it make sense?」の方が丁寧でよく使われる表現です。 - I can speak English a little.
カジュアルには「I speak a little English.」や「I’m not fluent in English.」が自然。
単語やフレーズの直訳
- I overslept, so I couldn’t eat breakfast.
カジュアルには「I slept in, so I skipped breakfast.」が自然です。 - He studies hard.
直訳的でフォーマルすぎ。「He studies a lot.」や「He’s a diligent student.」が適切です。 - I’m looking forward to it.
あまり使われない表現。カジュアルには「I can’t wait!」がよく使われる。少し丁寧な言い方であれば、「I look forworad to ~」と現在進行形ではなく現在形がよく使われます。 - It’s very delicious.
「delicious」はフォーマルすぎる。「It’s really good.」や「This is tasty.」が日常的です。 - I will contact you again.
ビジネスライクな表現。カジュアルには「I’ll get in touch with you.」や「I’ll reach out to you.」が使われます。 - Please take care of me.
直訳の和製英語。英語に「よろしくお願いします」と言いたいんだと思うのですが、これを表現するフレーズはなく「I look forward to working with you.」(あなたと働くことを楽しみにしています)などの言い方で表現します。 - My hobby is watching movies.
形式的に聞こえます。趣味を話すときには「I like watching movies.」や「I’m into movies.」がカジュアルで自然な表現です。
まとめ
いかがでしたか?これらの表現は、文法的には正しいものの、実際の日常会話では少しぎこちなく聞こえることがあります。より自然な言い回しに変えることでスムーズなコミュニケーションが図れます。SSSでは、日常の様々なトピックのなかで、ネイティブスピーカーがよく使う表現や、教科書では習わないような自然な表現などを学べる『Real World Conversation Course』があります。「ある程度、外国人と英語でコミュニケーションは取れるが、自分の英語が自然な言い回しなのか、正しいのかわからなくて不安」というお声をよく聞きます。このカリキュラムでは、自然な表現や言い回しなどを学びながら、ご自身の英語を少しグレードアップさせていくことが可能です。是非一度、体験レッスンを受けてみて実感していただけたら嬉しいです。
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