こんにちは。SSSのMegumiです。
みなさんはネットショッピングを楽しんでいますか?Amazonを始めとする多くのインターネットショップの利便性は、クリック一つで自宅まで届けてくれるところですよね。かく言う我が家も毎週のように荷物が届きます(笑)。アメリカにきて初めての頃は、日本との配達の仕方の違いに驚き、毎回文句ばかり言ってました。慣れとは恐ろしく、最近はなんとも思わなくなりましたが、やっぱり変だよなぁと思うので、今回はアメリカの宅配便事情についてお話ししたいと思います。
アメリカの宅配便の種類
アメリカの宅配便は、UPS、FedEx、UPSP(アメリカ合衆国郵便公社)などいくつかの会社がありまが、この3社が一般的です。このほかには海外からの荷物を配送してくれるDHLや、日本のヤマト運輸や佐川急便などのトラックが日本からの荷物を積んで高速道路を走っていたのを見かけたこともあります(もちろん大都市ですが(笑))そして忘れてはいけないのは、Amazon。Amazonは独自の配送システムを持っているのでAmazonのトラックを見ない日はありません。今は、Amazonのトラックの方がUPSよりも多く感じることがよくあります。
驚きの配達方法
日本の宅配便は、ドアベルがなってドアを開けると「サインお願いしま〜す」と言われて伝票にサインをして手渡しで受け取りますよね。もしくは集合住宅などで宅配ボックスがある場合はがある場合は、そこに入るサイズであれば宅配ボックスに入れてくれて配達票が郵便受けに入っていることが多いですよね。もし不在であれば郵便受けに「不在連絡票」が入っていて、再配達を依頼することが一般的です。
ところが!アメリカではこの不在連絡票も再配達もほとんどありません!(ちなみに私は一度も不在連絡票をもらったことがありません)アメリカの大半の配達荷物は、「置き配」と言われ、ドアの前にポンっと置かれていくことが一般的なのです。
しかも、コロナ後は、受取人が家にいたとしてもドアベルを鳴らしてドアの前に置いていくことが一般的になりました。しかも日本のように丁寧に置いてくれるわけでもなければ、箱も角が取れるほど傷だらけのこともよくあります。慣れないと本当にびっくりすることだらけです。
最近では、同じフロリダに住む友人が”Amazon Prime Air"というサービスを使って、ドローンでお菓子を配達してもらっていました。ドローンを使った配達、夢のまた夢かと思いきや、すでに実用化されてきているのですね。
荷物がなくなることは日常茶飯事!?
日本では配達途中で荷物がなくなることはほとんどありませんが、 ここアメリカでは荷物が届かないことなど本当に日常茶飯事です。最初はいちいち腹を立てていましたが、今では「あ、またか。。。」と追跡することは諦め、注文先に連絡をします。そうすると、必ず新たに注文したものと同じものを送ってくれるので、郵送中に紛失してしまうことは日常茶飯事なのでしょうね。もちろん、注文したサイトによっては配送状況を追跡することができることがほとんどです。
以前主人がTシャツを注文して届かなかったことがありますが、その時は、もちろん”Delivered”(配達済み)となっていたので注文先にメールしたところすぐに新しいものを送ってくれました。ところが数日後近所のおじさんが「間違って自分のところに来ていたよ」とわざわざ届けてくれました。(うちのコミュニティーはいい人が多いので、こういうことがよくありますが、大抵の場合はこうして戻ってくることはありません)真面目な日本人としては、また注文先に「最初の配送は誤った住所に届いていたみたいなので、後で送ってもらったものと2枚あるけどお返しした方がいいですよね?」とメールを送ると「わざわざ連絡してくれるなんて、ありがとう!返送するのにもお金がかかるので、よかったら2枚とも使ってください」と同じTシャツを2枚所有することになりました(笑)こういう雑なところがアメリカのおおらかさとでもいうのでしょうか?日本では絶対に考えられないことですよね。
ホリデーシーズンの”Porch Pirates"(ポーチパイレーツ)
みなさんは、”Porch Pirates"(ポーチパイレーツ)という言葉をご存知でしょうか? ”Porch”は「ポーチ(玄関)」”Pirates"は「海賊、盗賊」という意味なので、「玄関泥棒」とでも訳しましょうか。いわゆる、玄関前に置き配された荷物を盗む泥棒のことです。
コロナ後の宅配ブームも相まって、年々このPorch Piratesも増加の一途を辿っています。特に11月〜12月にかけては、クリスマスプレゼントを通販で注文したり、家族や友人にクリスマスプレゼントを送ったりするので、どの家庭も毎日のように荷物が届きます。もちろん日中は仕事や学校で家を空けている家庭が大半なので、Porch Piratesにとっては入れ食い状態といってもいいぐらい絶好のチャンスとなるわけです。
防犯のためにドアカメラをつける家庭も多いですが、彼らは全くお構いなしで、日中であろうとカメラがあろうと平然と荷物を盗んでいきます。私たちが想像する泥棒とは全然違います。地域でなんとかこういうことを防ぐために、町内のFacebookやNextdoorなどのSNSアプリでよくこれらの情報が拡散され、注意が呼びかけられます。もちろんそこには顔がバッチリ映っている動画も掲載されていることが多いです。
私がとても驚いたのは、親が車で待っていて、子供に荷物を盗ませて車で去って行ったり、普通の若い女性や主婦っぽい人が走りもせず、平然とドアに近づき、さっと荷物を取って立ち去ることが多いのです。私は一瞬、貧しい人が生活に困って盗みをはたらいているのか?と思っていましたが、カメラに写っている人は、身なりもちゃんとしていて、とてもいい車に乗っているような人でさえ、このような犯罪を平気でやってしまうのです。
被害額1,000ドル以下はお咎めなし?
これらのPorch Piratesが横行する背景として、カリフォルニアや私の住むフロリダでは被害額1,000ドル以下の犯罪に関しては軽犯罪として扱われ、ほぼお咎めなしとなるからです。 置き配荷物の1箱あたりの平均金額が140ドルと言われていますので、それがこのようなPorch Piratesを増殖させたり、万引きが横行する原因であることを指摘する人も増えています。テキサスなどでは、このような犯罪ももっと重罪にすべきという動きがあるようです。これだけドアカメラなどの防犯システムも普及しているのに、堂々と他人の荷物を平気で盗んでいくなんて、日本では本当に考えられないことが起こる国ですね。
日本でも話題になった配達員さんの過重労働
全世界でネットショッピングが台頭してきたことに伴い、配達員さん達の過重労働が日本でも報道されていましたよね。特に日本では上述の通り「再配達」の仕組みが一般的なので、より深刻なのではないかと想像しています。
アメリカでも同じことが起こっており、特に11月〜12月のホリデーシーズンは夜遅くまでUPSやAmazonのトラックが住宅街を行ったり来たりしているのを見かけます。
そんな中、私がとてもアメリカらしくて素敵だなぁと思うことがありました。多くのSNSでも紹介され、私が住むこのコミュニティでもよく見かけるのですが、「配達員さんたちに感謝をしよう!」という運動。「運動」というとちょっと大袈裟ですが、毎日たくさんの荷物を届けてくれる配達員さんへの感謝を伝えるために、玄関先にメッセージとともに、飲み物やスナックを自由に取ってもらうように置いておく家庭が増えました。メッセージにはこのように書かれています。
”To: All Delivery Drivers
Thank you for making our week bright by delivering packaging day & night. Enjoy some snacks & treats along the way.
And, know that we wish you a GREAT DAY!”
「配達員の皆様へ
朝も夜も、私たちの荷物を配達してくれているおかげで、私たちの毎日を素晴らしいものにしてくれて本当にありがとうございます!配達の途中で、このスナックやお菓子を堪能してくださいね。そして、あなたが良い1日を過ごせるようにお祈りしています!」
アメリカ人はこういうちょっとした感謝の伝え方が上手だと思います。決して押し付けがましくなく、でも本当に心がこもっていてとても素敵だなと思います。
色々なことが無機質になりがちな現代ですが、こうした相手を思いやる気持ちや、心の通ったコミュニケーションが英語でも日本語でもできるようになりたいですね。
SSSでは、カリキュラムの教材だけでなく、アメリカの文化や考え方やこういう時事ネタみたいなものも、ネイティブの講師との会話の中で知ることもできます。講師が生徒さんのニーズや興味のあることをちゃんと理解しているので、レッスンの中で生徒さんが知りたいことをディスカッションしたりすることができるのも専属講師ならではではないでしょうか。
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