こんにちは!SSSのSayakaです。アメリカには、毎年春から秋にかけて時刻を調整する独自の制度、「デイライトセービングタイム(Daylight Saving Time 略:DST)」があります。英語では、サマータイム(Summer Time)ではなく、デイライトセービングタイム(Daylight Saving Time)と呼びます。この制度は、一般的には時計を1時間進めることにより、夏時間を導入して日中の時間を有効利用する目的としています。
実は、2022年にデイライトセービングタイムは廃止するという法案が可決され、今後はずっと夏時間のままになるのではないかと言われています。しかし、まだ問題が残っており、最終的な決定は未定とのことです。今回はそんなデイライトセービングタイムについて少し掘り下げてお話しします!
\\ 2024年のデイライトセービングタイム (Daylight Saving Time) //
3月10日(日)午前2時から11月3日(日)午前2時まで
デイライトセービングタイムの始まり
デイライトセービングタイムは、19世紀末から20世紀初頭にかけて、カナダ人の実業家が提案したと言われています。彼は「夏時間」という概念を導入し、これによって夏季の日中をより有効に利用することを提唱しました。
しかし、実際にデイライトセービングタイムが初めて実施されたのは、第一次世界大戦中の1916年でした。当時、エネルギーの節約が重要視され、ドイツが最初に夏時間を導入したことに刺激され、アメリカもこれに続きました。その後、戦争の終結と再度の導入を繰り返しつつ、1966年にアメリカでデイライトセービングタイムをほぼ全国的に統一する法律が制定されました。
デイライトセービングタイムのルール
デイライトセービングタイムは、毎年春に始まり秋に終了します。具体的な日程は毎年変動するため、注意が必要です。通常、3月の第2日曜日から11月の第1日曜日までとなっています。時間が1時間進み、夜間の日照時間が延長するので、エネルギーの節約や生活リズムの調整が期待されます。
サマータイムの始まりの時間変更は「スプリングフォワード(Spring Forward)」
サマータイムの終わりの時間変更は「フォールバック(Fall Back)」と呼ばれています。
デイライトセービングタイムの目的
デイライトセービングタイムの導入にはいくつかの目的があります。まず一番重要なのは、夏季において夜間の日照時間を有効に利用してエネルギーの節約ができる点です。日中の明るい時間帯を有効に使うことで、人工照明や暖房の使用を減らすことができ、エネルギーの無駄を削減することが期待されています。また、デイライトセービングタイムは商業やレクリエーションの側面からも利点があり、明るい時間が長くなることで、人々は外出やショッピング、アクティビティをより長く楽しむことができます。
私の住むロサンゼルスでは、冬場は夕方5時には外が暗くなってしまいます。ですが、夏場にはデイライトセービングタイムの適用もあり、夜8時半ごろまで外が明るいです。そのため、夏場には夕食のあとに散歩をしたり、ピクニックシートを持って夕日を見に出かけたり、皆思い思いの時間を過ごしています◎
デイライトセービングタイムを実施しない州
ハワイ州や一部を除くアリゾナ州など、デイライトセービングタイムを実施していない州もあります。年間通して、十分な日照時間があるためということのようですが、州ごとに実施の有無を決められるというのが、州ごとに法律を決めるアメリカならではですね。
アメリカ人でも混乱!?
デイライトセービングタイムはエネルギーの節約というメリットがある一方で、混乱を招く要因にもなっているようです。スマートフォンやパソコンは自動で時間を調整してくれますが、車や電子レンジなどに搭載される時計は、自分で時間を変更しなければなりません。例えば、アメリカに住む人と国外の人が同じオンラインミーティングに参加する場合、予定時間をしっかり確認しておかないと、ミーティングに遅れてしまう可能性があります。このように、アポイントメントや重要なイベントの時間を間違えてしまう可能性があるため、アメリカに住む人々はこの制度に対して敏感になっています。
さらに、この時期は身体の調整にもしばし時間が必要です。春のデイライトセービングタイムの開始日前後には、昨日まで朝6時だった時間が今日は朝7時になるので、人によっては、しばらく朝起きるのが大変だったり、デイライトセービングタイムに体が慣れるのに少し時間がかかるという話をよく耳にします。
スピーキングサクセスシステム(SSS)では経験豊富なアメリカ在住講師が多数在籍していますので、SSSでレッスンを受けていただくと春と秋の年に2回、このデイライトセービングタイムによるスケジュールの確認を行っています。また、SSSでは基本的に毎週同じ曜日・時間にレッスンを受けていただきますが、事前にスケジュールを変更したい場合には、クラスの中で講師と直接話をしたり、メッセージで日程調整も可能です。
初めはスケジュール調整を英語で行うのが大変だった生徒さんも、だんだん慣れて皆さん上手にコミュニケーションを取られています。そんな生徒さんの姿をみて、カウンセラーとしては日々大変嬉しく思っています♪もちろん、英語での日程調整の仕方など、少しでもわからない点がありましたら、いつでも私ども日本人カウンセラーにお問合せくださいね。
SSSでレッスンを受けて頂ける際には、ぜひレッスンの合間にぜひ講師にこのデイライトセービングタイムについても質問してみてください。他の国に住んでいる講師と様々なトピックについて話をすることで、それぞれの国の文化の違いなどもより身近に感じていただけますよ!日本とアメリカのネイティブスピーカーの講師を繋ぐ、オンライン留学のSSSならではだと思います◎
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